iZotope Neutron 2:チャンネルストリップで学ぶミキシングの基礎第5弾
EQ解説の第3弾です!
Dynamic Mode (Dynamic EQ)の解説です!!
Neutron 2 Dynamic EQ
まず、Dynamic EQってなんぞや、というところからです。
Dynamic EQってのは、EQとコンプが混ざったみたいなもんで、指定の周波数だけにコンプをかけることで、ピンポイント的に処理をするエフェクト
かかり方を、スレッショルドで調節し、リアルタイムで変化するのが特徴で、かなり踏み込んだ音の調整が可能になるんですね。
ベースの低音が1音だけブーンって鳴っちゃってる時とか、ボーカルのSiblanceの処理にも使えます。エレキギターの歪みが、ちょっと耳障りな時にも使えますね。
何か、ちょっと飛び出てるな、って思った箇所に使うのがスタンダードな使い方だと思います。
Neutron 2のEQ解説の第一弾、インターフェースの解説はこちらから↓
第二弾、Band Shapeの解説はこちら↓
Dynamic Mode設定
まず、このDynamic Modeは、DownとUp両方使えます。
Up
音がスレッショルドを超過すると、フィルターが上方に
Down
音がスレッショルドを超過すると、フィルターが下方に
上の画面がDownです。こちらは、ベースの低音を処理する際に使いました。
Threshold(スレッショルド)と呼ばれるパラメーターを使いますが、それは、ダイナミック処理が始まるポイントのことです。
ダイナミック処理が始まるポイント
一番右のメーターがゲインリダクションと言われるもので、どのくらい音量を調整してるのか、っていうのを見るものです。
コンプの基本として、-3dBから-6dBくらいの処理を目安にしましょう。
また、サイドチェインを使って、更に面白いこともできるのですが、こちらは別に解説したいと思います。むふふ、、、(キモい)
音源公開!
ゲワイ!!元のトラック↓
Neutron 2 AI ➕ Dynamic Mode↓
高音がかなり穏やかになったのが聴こえると思います。
面白いな、と思ったのは、このトラックの録音は、プリアンプでローをカットしたレコーディングなんですね。つまり、レコーディングの時にすでにEQ処理が行われてるんです。
それが、AIを使うと、その部分がもっこり元に戻す処理をされる、っていう。笑
ソロで聴くと、結構しっくりくるんですけど、ミックスする時には、そのモッコリしてるとこが他の楽器とぶつかって、一番モンモンしちゃうんですよね。なので、きっと、Dynamic処理を除いて、ミュートかなぁ、とか個人的には思ったりします。
これは、あくまで個人的見解なので、正解・不正解という話ではありませんよ。
まとめ
このNeutron 2のEQの特徴として、固定EQとこのダイナミックEQの2つを併用できる、というとこがあると思います。
とにかくこれ一つで、かなり幅広い音の処理ができるんです。
最初は、ここまで使いこなすのは、難しいと思うので、まずは、普通のEQ処理に慣れてから、Dynamic EQを学ぶっていう順番でいいと思います。
それでは、カレーの時間なのでこの辺で。(どうしてもそれを入れたいのか)
またね!
Takeshi
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