iZotope Neutron 2:チャンネルストリップで学ぶミキシングの基礎第5弾
コンプレッサー解説の第1弾です
Neutron 2のチャンネルストリップは、マニュアルでももちろん可能ですが、AIで発動することができちゃいます。
AIで発動したのはいいけど、微調整ってどうやってやればいいんだ?って言う人に向けて、コンプレッサーとは何か、そして、まずインターフェースの紹介から話を進めて行きたいと思います。
カレーのお供にどうぞ。(いい加減にしろ!)
コンプレッサーって何?
コンプレッサーって、日本語に訳すと『圧縮機』なんですね。
音を圧縮するものなんです。レベルを決めて、そのレベルをぴょ〜んって超えちゃったやんちゃな音をグイっと圧縮する機能なんです。トラック全体ではなく、設定したレベルを超えちゃったやつだけを、処理するエフェクト。
音量デカいぞ!っていう部分だけを圧縮(コンプレス)するエフェクト
もうちょっと補足すると、ダイナミックレンジのコントロールですね。音量の最も大きい箇所と、最も小さい箇所の幅のことで、それがあり過ぎると、音がまとまらないんですね。なので、うまく音量を調節するってイメージです。
コンプレッサー・インターフェース解説
大きく分けて、4つのセクションに分かれていて、これまた細かく設定が可能です。
更に、このNeutron 2はコンプレッサーが2つインサートできます。ミキシングのシグナルチェーンにコンプレッサーを2つ使うエンジニアが多いので、痒いところに手が届く設計になっています。
Global Controls グローバル機能 Meters メーター
Digital・Vintage機能
こちらは、Digital Modeなのですが、表示がDigitalってならないので、ご注意下さい。
ディフォルトの設定が、Digitalになっています。Vintage Modeのボタンをポチッとすれば、Vintage Modeになります。
そして、メーターの部分がGain Reduction Trace↑からVU Meter↓に変化します。
Digital
よりクリアで色付けのない特徴を持っていて、ピークの処理であったり、ピンポイント的な使い方が好まれます。
Vintage
名前の通り、アナログ機器をモデルにした、カラフルな色合いを持つコンプレッサーです。アタックのスピードが速く、パンチの効いたサウンドになります。Kneeの設定は出来ません。
Output Gain
こちらは、アウトプット・ゲインとなっており、コンプレッサーが発動した後のレベル処理になります。
音量を圧縮するので、その圧縮した分だけ、レベルを上げてやるんです。それがOutput Gainです。
RMS・Peak・True
こちらは、Level Detection Mode(レベル検知モード)と呼ばれる機能です。
RMS
レベルの平均値(average)を検知します。音のキャラクターを変えずに、全体のヴォリュームを調節するのに便利です。
Peak
ピークのレベルを検知します。トランジエントの処理に効果的です。ドラムなどの突発的なヒットがある楽器のピークレベルを調整します。少しアグレッシブにコンプレッサーが働いて
音の輪郭の様なもので、瞬間的に発生するサウンド
こちらについては、Transient Shaperでもっと詳しく説明します!
True
RMSに似たような感じですが、RMS検知で生じ得る人口音や、エイリアスが発生しません。
Learn・Reset
Learn
クロスオーバー分析機能が作動します。マルチバンド設定のみ有効になるので、まず下の3つのコンプレッションポイントの2つ以上をオンにして下さいね。
入力オーディオの周波数スペクトラム内の最小値を検出するなど、マルチバンド処理に適した自然なクロスオーバーのカットオフ・ポイントが導かれます。
Reset
Learnを無かったことにして!!
こってりラーメンの後に飲む、脂肪の分解を助けるトクホのお茶、みたいな効果です。(全く違うだろ!)
最初から、ラーメン頼むな、と。。。
失礼しました、、、こちらの機能は、完全に無かったことにしてくれるのであしからず。
?
これは、ご存知の通り、このブログがリンクされています。(もういいだろ!)
はい、マニュアルですね。。。
Crossover Mini-Spectrum
こちらの画面では、3つのコンプレッサーが作動しています。それぞれが違う周波数のレベルを調整する設定が可能なんですね。マルチバンド・コンプレッサーと呼ばれるやつです。
視覚的に、コンプレッサーがどう稼働しているか分かる画面です。
Ditection Filter (検知フィルター)
こちらは、コンプレッサーがかかる周波数を予め設定できる、かなり粋な機能です。
ピンポイントで処理が出来るので、重宝すると思います。
例えば、ドラムバスで、キックにコンプかけないで、っていう場合はこんな感じですね。
また、耳障りな高音だけを処理したい、っていう時にも使えます。
ソロボタンもあって、どの周波数なのか、しっかり聞けたりもするので、いろいろなシチュエーションで使い分けましょう。
Auto Makeup Gain
コンプレッサーで失ったレベル分を自動的に補ってくれる機能。僕は、マニュアルで設定するのが好きですが、あると便利な機能ですね。インプットとアウトプットの音量を自動で調節してくれます。
Auto Release
インプット信号に対して、自動的にリリースタイムを設定してくれる機能。とてもスムーズなコンプが可能になります。
まとめ
このインターフェースによくこれだけの機能を積み込んだな、って思います。笑
とにかく奥が深いんですよね。EQに関してもそうだし、このコンプにしても、これだけあれば、かなり幅広い音作りが可能なんです。
これだけあれば、かなりの音作りできちゃうし、出来ないっていう方がおかしいだろ!って。笑
Detail Paneに関しては、コンプレッサーの基本パート2で説明しますね!
それでは、今日はこの辺で。
またね!
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