iZotope Nectar 3 EQ Filter Shapeの解説です!
iZotopeの魔法ボーカルプラグインNectar 3のいろ〜んな機能の中の一つがEQです。
周波数のレベルをコントロールエフェクトで、最も使われる音の処理方法だと思います。
こちらの機能は、Vocal AssistantというAI機能を通して立ち上げることが可能です。
今回は、AI後の微調整のため、そしてEQについてもっと知りたい!っていう方向けの記事になります。
- EQの基礎知識を身に付けたい
- AIも好きだけど、自分で微調節できるようになりたい
- ゲワイ
このEQを初めて使うぞ!っていう人は、まずインターフェースの解説の方をチェックして下さいね↓

Filter Shapeとは
Filter Shapeとは、EQカーブのことです。
Neutron 2ではBand Shapeとなっていますが、意味は一緒です。
Filter Shape = Band Shape = EQカーブ
このFilter Shapeの何を選ぶのか、っていうので、音作りの種類がかなり違ってきます。
最初は、意味を考えながら、作業するかもしれませんが、ちょっと慣れてくると、すぐに直感的に動けるようになると思います。
Filter Shape 解説 パート1
まず、大きく分けて、3つの種類があり、それぞれがまた違うフィルターに分類されます。
Lowpass・Highpass
こちらは、カットのみの処理で、いらない低音・高温を処理する際に使用します。
5つのFilter Shapeから選べます。

Low Shelf・High Shelf
“Air”と言われる高音部分を加えたり、低音をやさしくカットすることが可能なタイプです。

Bell
かなりピンポイントに周波数の処理をすることが可能です。様々な用途に使え、かなり頻繁に使用することになると思います。

Bellだろ!!!ティンカーベルが出てくるわけないから!!
全世界のディスニーファンの皆様に、この場を借りて謝罪申し上げます。
なんでも言えばいいってもんじゃないだろ、、、
このブログは一体何処に向かっているのでしょうか。。。
きっと、Tomorrowland。。。(だからやめろって!!)
Filter Shape 解説 パート2
Lowpass・Highpass
Flat
文字通り、フラットに音の処理をしてくれるフィルターです。モゴモゴしがちな、ローをザックリとカットしたり、いらない高音の処理に使います。
EQハンドルを使って、スロープの調整ができます。
- 6dB/oct
- 12dB/oct
- 24dB/oct
- 48dB/oct

Resonant
こちらは、カットが始まる周波数をブーストするフィルターです。例えば、キックドラムのローの処理、それからボーカルの低音処理にも使えます。
Qを使って、その幅を調節します。

Low Shelf・High Shelf
Analog
とてもシンプルな設計ですが、QでEQのきき幅を変えれるので、フレキシブルに設定できます。
下の画面で、同じアナログでも、違う形ができる、ということが確認できると思います。

Baxandall
こちらは、とても緩やかなカーブのフィルターで、主にマスタリングで重宝されるEQです。Dangerous Musicというアメリカの会社がハイクオリティなハードウェアのBAX EQを出していて、エンジニアからかなり慕われているようです。
このフィルターは、Qが設定されていて、動かすことができません。主に、高音を色付けする際に使います。

Resonant
形を見ても分かる通り、かなりやんちゃなフィルターです。笑

説明に飽きてきた時に、こういうの挟むのはやめましょう。笑
すみませんね、、、
Vintage
こちらは、PultecをモデルにしたEQフィルターです。Resonantともまた違った音作りが可能です。もっと緩やかな、ナチュラルなEQカーブですね。

Bell
Bell
Bellの形をしてるから、Bellと呼ばれるなんともやる気のないネーミングのフィルターです。(お前が言うな!)
Gainを上げ下げすると、EQの周波数も変わります。Qを使って、かなり幅広い処理が可能です。

Proportional Q
このEQの特徴は、Gainの上げ下げに対して、EQ処理の幅が変わらない、というのがあります。かなり、ピンポイントに設定できるので、重宝すると思います。

Vintage Bell
こちらは、カット時に、よりシャープになる設計になっています。下の画面で、確認して下さい。どちらもQ2.0の設定ですが、カットの方がかなりシャープになっています。

Band Shelf
こちらのフィルターは、かなりモッコリしてます。より大きな範囲での処理を可能にするので、思い切った処理ができます。

まとめ
バーーーーっと駆け抜けてきました。
最初は、何から手をつければいいのか、わからないと思いますが、まず感覚として、周波数をイジることで、かなり幅広い音作りが可能になる、と感じる、っていうとこからのスタートですね。
このブログでは、僕がバークリーで学んだ、EQ処理のテンプレートを公開しています。
AIを使ってスタート地点を導くのもよし、プリセットや、テンプレートを使うのも全然アリだと思います。
とにかく、何でもやってみる!
これが、一番です。(なんかまとまったぞ。笑)
今日は、この辺で。
またね!
Takeshi

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