DTMerで無くても、ミキシング・マスタリングなど、ここ最近はプラグインを使うことが増えていると思います。
むしろ、プラグインだけだよ!っていう人が大半なのではないでしょうか。
今回は、プラグインのプリセットとの向き合い方を解説したいと思います。これは、個人的な考え方であって、正解を提示する、ってものではありません。
世の中に、正解があるとすれば、それは毎日がカレー曜日だ、それだけです。。。
このブログ、ハイライトする場所がズレていますので、ご了承ください。
Contents
プリセットを使うことは、善か悪か
この議論は、よく行われるんですね。例えば、EQにプリセットを使うなんて馬鹿げている!とか、コンプにプリセットなんてアホでしょ、みたいに。w
僕自身、プリセットは、完全に善だと考えています。
プリセットは悪さ一つもしてないぞ!それを使う人間なんだぞ!w
プリセットを作成した人って、トラックを分析して、一般のユーザーの助けになるように心がけたわけです。
そして、そのプラグインの会社でテストして、その会社の名前に相応しいものが残るんです。
ただ、ここで問題なのは、そのプリセットは、あなたのトラックを聴いて作られたわけではない、という点です。
プリセットとの付き合い方
バークリーの先生にプリセットについて、教えてもらったのですが、それが僕の基準になっています。それを紹介します。
その先生は、Soundtoysの開発に携わっていたりして、プラグインの内情をよく知る人でした。
まず、2つのポイントを理解することを勧めていました。
1・プリセットをスタート地点とするのはオススメ
2・プラグインのプリセットにどの楽器が入ってるかで、開発の意図が見える
こちらを簡単に説明します。
プラグインをスタート地点として捉える
こちらは、そのまんま東です。(ブログ閉鎖レベルだよ)
例えば、アコギにEQをインサートする時は、持ってるEQ(もし数があれば)全部試してみる。そうすると、アコギって、こうやってEQするのが基本的な考え方なのかな?とか感覚で掴めるんですね。
そこから、自分の耳を使って調整する、っていう流れで学んでいく方法を、先生から進められました。
このやり方は、今でも参考にしています。そして、自分用のテンプレート(プリセット)を作成する、というのもオススメです。
自分用のテンプレート
トラックメイカーや、ミキシングエンジニアの方は、ほぼ間違いなくテンプレートを使って作業をしています。
テンプレートとは、あらかじめ、使いそうなプラグインを、インサートしたセッションです。リバーブ・ディレイなどのセンド・リターンから、楽器別にEQ・コンプなどをインサートしておくんです。
ジャンル別に何個もテンプレートを使って作業する、っていうのがとても効率的です。
自分で制作した、自分のためのセッションのプリセットみたいな感覚です♫
ある程度楽曲を作ってくると、いつも使うプラグイン、そして設定みたいなのが出てくると思います。それを、プリセットとしてセーブして、それが入ったセッションのテンプレートが作れるようになるといいですね♫
もし、どっから始めればいいか、分からんよ!っていう人は、バークリーで習ったプラグインのプリセットをいくつか公開しているので、参考にして下さい⬇️
そのままパクって、ミックスしてみて下さい。何でも、試してみるのが一番です♫
もっと公開してたつもりだったんだけど、、汗
今後もっとアップします♫
プラグイン・プリセットに何の楽器があるか
これは、一概には言えないけどね、っていう説ですので、あらかじめご了承くださいね♫
プラグインのプリセットをオープンすると、そこにはいろいろな種類が並んでいると思います。
その『楽器』に注目して下さい。
そこにある楽器が、プラグインの会社がテストして、よしいい音だ!って思ったものなんです。
例をいくつか見てみましょう。
こちらは、万能EQ・FabfilterのProQです。プリセットにある楽器は、ドラム・ボーカルです。この会社は、これらの楽器がうまくEQ調整できるように開発した、という考え方もできますよね。
もちろん、これだけじゃないですよ!w でも、開発者の意向が見える、そんな風にも取れるんだよ、と先生は教えてくれました。
これは、僕が大好きなPultec EQです。このプリセットを見る限り、様々な楽器に対応してるのが分かると思います。中でも、ドラムのプリセットが細かく分かれていますね。
Presenceという言葉がよく使われていますが、このPultecはとても綺麗な倍音が得られることでも知られているので、高音の鳴りが綺麗になるんです。
また、低音のパンチは、他では得られないくらいの響きなので、Punchという言葉も使われています。
最後に、UADのPrecisionというEQを紹介します。こちらのプリセットは、少し違いますね。楽器ではなく、ジャンルで分かれてるんです。
つまり、これは、マスタートラックにインサートすることを念頭において制作されたEQと考えてもいいのではないでしょうか。
3つのEQを見ましたが、プリセットを見ることで、開発者の意図が見える、という意味が少しでも伝わったら幸いです。
もちろん、だからと言って、プリセットにある楽器のみに使う、ということではありません。
実際fabfilterのEQなんか、何にでも使えますし、使っています。w
あくまで、こういう考え方も出来るんだよ、という感じで、頭の片隅においといて下さい♫
プリセットの始まり
これは、正確にはよく分からないけど、っていう話で先生がしてたのを、ちょこっと紹介します。(そんな話をしていいのか?w)
プリセットが単語として、使われるようになった、ターニングポイント的な機材がこちらのEventide H3000らしいです。
この実機が発売された時、あまりにも最先端(?)すぎて、使い方がよくわかりましぇん!っていう人が続出したんだとか、、
それで、会社がプリセットを発表したのが、『プリセット』っていう言葉が広まるキッカケになったとか。
つまり、始まりは、ミックス云々ではなく、その機材の使い方を示すもの、っていう立ち位置だったんですね。
余談ですが、面白い話だな〜と思った記憶があります♫
iZotopeのAI機能
最後に、iZotopeのAIミキシングについて触れたいと思います。
ご存知の通り、DTMerにとって、iZotopeと言えば、AIミキシング♫
僕個人の考えになりますが、このAIミキシングって、そのトラックのプリセット的な役割を果たすものなんですね。
今回のプリセットの話だと、やっぱ自分のトラックで作られたわけじゃない、ってのがネックになるのは仕方ないんです。
もちろん、そのプリセットから色々試して見て、自分のプリセットを作っていくのがオススメの方法ですが、このiZotopeのAIちゃん、なんとそれをやってくれるんですよ。
iZotope AI機能 = 自分のトラックに対してのプリセット機能
ミキシング全般のNeutron、ボーカルミキシングのNectar、そしてマスタリングのOzone共に、AI機能がついてきます。
この機能を使うことによって、自分のトラックのプリセットがスタート地点として提示されるんですね。
まとめ
今回、プリセットについての考え方をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれのプラグインの特徴を勉強しながら、プリセットから音作りを始めてみる、っていうのは素晴らしいスタートだと思います。
その過程で、iZotopeのAI機能なんかもチェックしちゃって下さい。
ビギナーのDTMerは、とにかくプリセットを使いまくって、挑戦して下さいね。いろんなプラグインを勉強すると、自分の好きなセッティングが見えてくると思います。
最後になりましたが、下にiZotopeの記事のリンクを貼っておくので、そっちも参考にして下さいね♫
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今日は、この辺で!
またね!
Takeshi
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