iZotope Nectar 3

iZotope Tonal Balance Control 解説!

Tonal Balance Controlで、iZotopeの凄さと本気がわかります。

リファレンストラックを使うこと、それは、プロの現場では当たり前のことです。

このTonal Balance Control、トラック制作から、ミックス、マスタリングまで全ての過程で使えるので、是非マスタートラックにインサートしましょう。

特にビギナーにとって、かなり役に立つと思います。

こんな凄いプラグインが、Neutron、そしてOzoneの『付属』としてついてくる、っていう、よく分からないマーケティングをしている、憎めないiZotope。。。。

どんだけ、DTMerの味方なんだよ。

この際ね、買っちゃった方がいいかもよ。Music Production Suite 2。。。

冒頭で触れた、リファレンストラック。それって何?ってとこから話しますね。

リファレンストラックとは

音作りのガイドとして自ら選んだ楽曲

こんな感じの曲のバランスにしたいな、ってあると思うんです。それをA/Bテストしながら作業を進めていきます。

自分の楽曲と、選んだガイド曲を比べるんですね。そうすると、高音のバランスが全然違ったり、自分の曲の低音の鳴りがブレブレだったり、めっちゃいろんなことが見えてくる。

それで、自分の曲を調整していくんですね。

目標にしている曲を聴きながら、自分のスキルを磨いていく。

僕は、このリファレンストラック、どんだけ言っても言い切れない、っていうくらい重要度が高い、と考えています。

料理で考えてみましょう。(きたよ。。)

CoCo壱のカレーがめっちゃうまい、是非それを家でも作りたい!

そう思う人って、たくさんいると思うんです。(いるのか?)

材料を調べて、手順を検索して、さぁ実際にキッチンに立ちました。。

そこで、初めて気付くんです。ガスが止められてた。。。(お前の学生時代の話だろ!w)

話を早送りするとですね、、、(最初からそうしろ!)

リファレンストラックがあるっていうのは、実際にカレーを作ってる時に、CoCo壱のカレー、宅録お母さんのカレー、Tomatoのカレーの3つがカウンターに並んでいる状態。(Tomatoカレーは今食べログで調べた。笑)

それを、つまみながら、自分のカレーの味を調節していくんです。

現実の世界ではアリエナイ話が、DTMでは可能なのです。

 

 

Tonal Balance Controlとは

このTonal Balance Controlとは、リファレンストラックと自分の楽曲を単純に聴き比べる、というプラグインではありません。A/Bテストという点に関しては、他にいいプラグインがあるので、今後紹介します。

Tonal Blance Controlは、リファレンストラックを読み込み、周波数別に自身の楽曲と比べてくれる、トンデモ系のプラグインなのです。

そして、低音のダイナミック系の分析もしてくれるんです。

ちなみに、自分のリファレンス・トラックを読み込まなくても、3つの設定から最適なものを選ぶ、という方法もあります。

Tonal Balance Controlとは

現在の自分の楽曲が、一般的な曲、そして自分の選んだリファレンストラックと比較でき、どこを修正すればいいのかを視覚的に示してくれる、師匠と呼ぶにふさわしいプラグイン。

Tonal Balance Control = 師匠

Tonal Balance Controlインターフェース・パート1

使用の際に、一番重要なのは、マスタートラックにインサートすることです。

Tonal Balance Controlは、マスタートラックに!

マスタートラックにインサートすると、この画面になります。

真ん中のメインウインドウが、周波数帯域を表示してくれます。

周波数が4つのバンドに分かれていて、このバンドを調整することはできません。

アナライザーの周波数バンドは固定

このアナライザーの見方としては、白い線が自分の楽曲の分析、そして深緑で囲まれてるのが、ここの間になるようにな!っていうアドバイスです。

実際に使ってみると、分かると思いますが、自分の楽曲の位置を示す白い線は、常に動いています。セクションによってもアレンジが違ったりするので、あくまで参考程度にしてくださいね。

Tonal Balance Controlっていう師匠が、ここら辺がベストだぞ〜って言ってるイメージです。

この画面を、こちらに変更することも可能です⬇️

個人的には、こちらの画面の方がしっくりきますね。ちょっとした、ピークとかの場所が分かって、処理の目安がつきやすいです。

Tonal Balance Controlインターフェース・パート2

screenshot.png

Target 

こちらは、3種類のジャンルから、自分のトラックに合ったものを選ぶことが可能です。

Bass Heavy, Modern, Orchestralと、かなり大雑把なジャンル分けがされています。

ただ、こちらのジャンルを選ぶというよりは、自分のトラックをこのTonal Balance Controlで認識させる、というのがメインの使い方になるので、基本的には、この使い方をオススメします。

『自分のリファレンス・トラックを入れる方法』でやり方を解説します⬇️

Broad・Fine

こちらは、スペクトラムをどのように表示するか、という選択です。

オプションで、周波数帯域をどのように表示するか、変更が可能です。こちらは、ディフォルトのままで大丈夫です。

また、『?』でマニュアルを読むことができます。

ただ、このTonal Balance Controlに関しては、マニュアルであまり詳しく触れてないので、是非僕のブログをブックマークして下さい。(宣伝w)

そして、次回のアップデートの際に、リンク先がこのブログになる予定です。(ウソ)

Crest Factor

これは、かなり使える機能です。

低音でコンプレッションが効きすぎてないか、ダイナミクスは残ってるか、っていう判断をしてくれます。

アナタ、気を抜いていましたね、、、w

ちゃんと集中して、講義を受講して下さい。。。(お前だ)

右に振れていると、ちょっと低音の圧縮率が高く、左がその逆です。真ん中に集まるように、調節することを心がけて下さい。

この機能が入っている理由ですが、マスタートラックに挿入するコンプレッサーやマスタリングにおいては、低音がダイナミックすぎると、全体にコンプをかけたつもりでも、低音中心になってしまったりするんですね。結果バランスが崩れてしまうことになりかねない。

なので、それを防ぐために、このCrest Factorを見て調節する、っていう話なんです。

隅の方に、ちょこっとあるメーターですが、めっちゃ使えるので、是非参考にして下さい。

自分のリファレンス・トラックを入れる方法

さて、自分の好きな曲をインサートして見ましょう!

まさか、、こんな早く同じボケを、、、w

ウケてないのは分かってるんです。。。おっさんになっただけなんです。。。w

Create suction target curve from audio file…

直訳すると、CoCo壱カレーは今日もうまい、ってなります。(空気読め!)

取り乱しました。。。

こちらで、リファレンス・トラックを選択します。

すると、数秒で、分析してくれ、それがメインウインドウに表示されます。

非常に簡単なプロセスです。

Create suction target curve from folder of audio files…

もし、一曲ではなくて、アルバム全部!とかっていう場合も対応してくれます。個人的には、一曲に絞った方が分析力が高いと感じましたが、このオプションもアリだと思います。

Save custom balance curve as…

セーブ機能です。自分のリファレンス・トラックを全部セーブして置くと、ボタン一つで読み込めるので、かなり便利です。

Change target curve folder…

target curve folderというフォルダーにセーブされるのですが、そのフォルダーの位置を変更できます。

Show target curve folder in finder… 

target curve folderを表示してくれます。

Tonal Balance ControlからNeutron/Ozone EQ調節

このプラグインがすごいのは、Tonal Balance Controlを見ながらEQの調節が可能である、ということです。

これは、トラックにNeutron・Ozoneがインサートされてる、という前提です。(Neutron・OzoneのEQをTonal Balance Controlから調節するので)

ちなみに、使えるな〜と思うのは、マスタートラックにOzone, Tonal Balance Controlを両方インサートして、Tonal Balance Controlを見ながらOzoneのEQを調節していく、という方法です。

まとめ

自分が目指すミックスの曲を選び、それを視覚的とらえることができる。

それを資格なしで出来る、、、

うるせーよ、オヤジなんだよ!w

とにかくDTMerの味方である、ということは分かって頂けたのではないか、と勝手に勘違いしています。

この話をすると、よくリファレンス・トラックは何がいいですか、と聞かれます。

僕は、ジャンル別でいろいろ用意しています。

一番大事なのは、自分が選んだ曲だということです。誰かに言われたから、という理由ではなく、自分がいいと思う曲を選んで下さい。

何年もやっていくと、自然とリファレンスが決まってきます。また、ポップス系をやる方は、どんどん新しいミックスを取り入れると思います。

最初は、ステップが増えると思うかもしれませんが、早めに慣れておくことをお勧めします。トラック制作のレベルが上がるスピードが早くなりますよん。

それでは、今日はこの辺で!

またねん!

Takeshi

p.s.一番うまいのは、、、宅録お母さんのカレーです!

お母さんは、怒ると怖いです、、、w

オフィシャルウェブサイトのリンクはこちら↓

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サウンドハウス
ABOUT ME
malibusoundvibes
バークリー音楽大学卒業の作曲家です。 ロサンゼルス在住で、アメリカの製作会社に属しながら、テレビ用の曲を書いています。 ブログもやっています。 ギターもちょこっと弾きますよん。
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